幸(こう)ちゃん
現在は幸(ゆき)ちゃんの保護主です。

幸との出会いは、仕事帰りの22時頃。

地元の蒲田駅から線路沿いに歩いて1分位のラーメン屋さんの前で、ラーメン屋さんのおじさんが、チャーシューご飯をあげていました。警戒心バリバリ!びくびくしながら必死でご飯を食べていました。

黒白ハチワレの美少女子猫に、おじさんは、「居着いちゃって」と。

それから毎日、黒白ハチワレ美少女が気になって見ていました。通るたびに猫避けが増えていくビルに不安になりました。

追い出そうとしている人がいる!

決定打1回目は、ラーメン屋の前で鳴いているのです。おじさんを呼んで!びくびくしながら。

でも、ご飯をくれるおじさんはお休みで出てきてはくれません。おじさんがいないのわからないから、いつまでも呼んでいました。

私はダッシュでドンキにチュールを買いに走りました。あげると、シャーシャーしながらも必死で食べて、お腹一杯になると寝ぐらの壁の穴に消えていきました。

決定打2回目も、やはりおじさんを呼んで、今度は、びくびくとへっぴり腰でラーメン屋さんの中を覗こうとしていました。

人の出入りのたびに、小さく丸くなり震えながら威嚇して、それでも、お腹空いてるから寝ぐらの穴に帰れなくて。

それぐらい必死なんだ。

また、ダッシュでドンキに走り、今度は子猫用ご飯とチュールと紙皿を買って寝ぐらの前にご飯を置くと、シャーシャーしながらも、壁の穴から上半身だけ出し、ガツガツ食べていました。よっぽどお腹空いていたんだと思います。

もう、このままにはしておけない!うちの娘にする!と決意しましたが、現状は飼うことは許されませんでした。

いい年して泣きながら、facebookに飼ってくれる人はいないか?と投稿しました。

すぐに、CATS&DOGS CAFFのオーナーから保護主というものがあると連絡を頂きました。
夜中にも関わらずです。
あの時の気持ちは忘れられません。

良かった!もう大丈夫なんだ!

泣きながらホッとしたと同時にテキパキ指示を出してくれるオーナーに、命の責任をもつことを実感しました。

次の日の夜には捕獲決行!
捕獲はあっさりでした。あっと言う間に捕獲器に入ったそうです。
それだけ、飢えていたという事です。

医療処置と避妊、マイクロチップもお願いしました。仮の名前も決めさせてもらいました。

娘ができたら付けたかった名前です。
幸せになるように。幸と。

もう、寒い雪の中で寝ることもない。
お腹が空いて飢えることもない。
そんな、当たり前のような事が、私には、嬉しくて仕方がなかったです。

オーナーの愛情で、幸はどんどん穏やかになっていきました。猫ルームで、のびのびと寝てる姿を見た時は涙が出てきました。

大事な可愛い可愛い娘を、家族に迎えてくれる里親様が見つかりました!

幸せになる事が嬉しくて嬉しくて。
私以上に幸を愛してくれる人ができたのです。
名前は、里親様の名前から1文字とって幸(ユキ)ちゃんになりました。
近況も時々知る事ができて、それが楽しみです。

母には、「たかが野良猫でしょ?死んだらそれが運命なんだ」と言われました。
でも、気になってしまったんです。

私は、別に裕福ではありません。シングルマザーで、高校に通う息子の学費にヒーヒー言いながら働いてます。お酒もタバコもやらないし(そうは見られないけど)ブランド品にも興味はありません。猫グッズには興味津々ですが(^-^;普通の暮らしです。

そんな自分が幸の命を救えました。私でも協力してくれる人がいれば救え幸せにできるのです。

今でも毎日、幸ちゃんがいたラーメン屋さんの前を通ります。
寝ぐらの穴を見ては、いない事にホッとします。
幸せで生きていてくれる事に、私が幸せをもらっています。

CATS&DOGS CAFE 動物福祉協会 コラム(保護主の思いをお伝えしています)